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なぜ「気密」が必要なのか?高性能住宅に欠かせない理由を解説

2025年2月1日

あったかい家をつくるには?

家づくりにおいて「断熱」はよく聞くけれど、「気密」がなぜ重要なのか、しっかり理解している方は意外と少ないのではないでしょうか?

 

実は、どんなに高性能な断熱材を使っても、気密が確保されていなければ、その性能を十分に発揮できません

 

今日は、住宅の「気密」について、専門的な視点からその重要性を解説します。

 

 


気密とは何か?

 

「気密」とは、家の隙間を極力減らし、外気と室内の空気の流出入をコントロールすることを指します。

気密性能は、一般的に C値(相当隙間面積) という数値で表され、この数値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。

例えば、C値=1.0 なら、家全体の隙間を合わせるとハガキ1枚分の大きさになります。

GOOD PLUS では、C値 0.5以下を目標とし、優れた気密性能を実現しています。

 

 


なぜ気密が必要なのか?

 

① 断熱性能を最大限に活かすため

どんなに高性能な断熱材を使っても、隙間があると熱が逃げてしまうため、効果が半減します。
例えば、冬の寒い日に分厚いダウンジャケットを着ていても、前のジッパーを開けたままだと寒いですよね?これと同じで、住宅も隙間が多いと暖房をしても暖かい空気が外に漏れ、冷たい空気が侵入してしまいます。

気密を高めることで、暖房・冷房のエネルギーロスを最小限に抑え、快適な室内環境を保つことができます。

 

 


② 結露を防ぎ、建物の耐久性を向上

気密が悪いと、壁の中に暖かい空気が入り込み、冷たい外気と接触して「壁体内結露」が発生するリスクが高まります。
結露が続くと、断熱材が湿気を含んでしまい、カビの発生や木材の腐朽を引き起こし、住宅の寿命を縮める原因になります。
特に寒冷地である飛騨地方では、外気と室内の温度差が大きくなるため、高気密施工をしないと壁体内結露のリスクが高まるため、特に注意が必要です。

 

 


③ 室内の温度ムラをなくし、快適性を向上

気密が低い家では、暖房をつけても部屋ごとに温度差が生まれやすく、「リビングは暖かいのに廊下やトイレは寒い」といった状況が起こります。
これは、家の隙間から外気が侵入し、暖房効率が悪くなるためです。

気密性能を高めることで、室温のムラがなくなり、家全体を均一な温度に保つことができます。

 

 


④ 換気システムが正しく機能する

2003年の建築基準法改正により、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務化されました。

しかし、気密が低い家では、設計通りに換気システムが機能せず、換気効率が落ちることがあります。
本来、換気システムは「計画換気」といって、家の中の空気の流れをコントロールすることで汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り入れる仕組みです。
しかし、気密が低い家では、隙間から勝手に空気が出入りしてしまうため、換気システムが本来の能力を発揮できず、結露やカビの原因になることがあります。

GOOD PLUS では、高気密・高断熱住宅に適した「ルフロ400」などの24時間換気システムを採用し、計画換気を徹底しています。

 

 


高気密・高断熱住宅のメリット

 

光熱費を削減! 少ないエネルギーで家を快適に保てる
ヒートショックを防ぐ! 家全体の温度差が少なく、健康的な環境を維持
結露・カビを防ぐ! 建物の寿命を長持ちさせる
計画換気で空気を清潔に! 室内の空気環境が整う

 


まとめ

 

気密は、家の快適性・省エネ性・耐久性すべてに関わる重要な要素です。
GOOD PLUS では、「気密測定」を実施し、C値0.5以下を目指した施工を行っています。
「冬でも暖かく、結露のない快適な家を建てたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください😊

 

平野克彦

一級建築士

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