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家を長持ちさせるために知っておきたい!4種類の結露とは?
2025年2月2日
家づくりについて
こんにちは、一級建築士の平野です。
寒い季節になると、窓ガラスに水滴がついたり、押し入れの奥がカビてしまったり…そんな経験はありませんか?
実は、それらはすべて「結露」が原因なんです。
結露は大きく分けて4種類あり、それぞれ発生の仕組みや影響が異なります。
今回は、それらの結露と対策について詳しく解説していきます!
1. 表面結露(室内側結露)
発生場所: 窓ガラス・サッシ・壁・床などの室内の表面
原因:
室内の暖かく湿った空気が、冷たい窓や壁に触れることで温度が急激に下がり、空気中の水分が水滴になる。
影響:
✔ 窓枠や壁紙が傷み、カビやダニが発生
✔ フローリングや畳が湿気で傷む
対策:
✅ 樹脂サッシ・トリプルガラスの窓・内窓を採用する
✅ 室内の湿度をコントロール(加湿器の使いすぎに注意!)
✅ 換気システムを適切に活用し、空気を循環させる
2. 内部結露(壁体内結露)
発生場所: 壁の中、床下、天井裏
原因:
壁の内部に湿気が入り込み、外気で冷やされることで壁の中に水滴が発生する。
影響:
✔ 断熱材が濡れて性能が低下
✔ 柱や土台が腐り、家の耐久性が大幅に下がる
✔ カビやダニが発生し、健康被害の原因に
対策:
✅ 気密施工を徹底し、壁の内部に湿気が侵入しないようにする
✅ 透湿防水シートを使い、湿気を適切に外に排出する
✅ 適切な断熱材(グラスウールなど)を施工し、壁内の温度差を小さくする
3. 逆転結露(夏型結露)
発生場所: 壁の内部・天井裏・屋根
原因:
夏場にエアコンで冷えた室内と、外の暑い湿った空気の温度差によって、壁の内部や天井裏に結露が発生する。
影響:
✔ 冬よりも結露に気づきにくく、長期間放置されることが多い
✔ 断熱材が濡れてカビが発生し、家の耐久性が低下
対策:
✅ 断熱材の外側に通気層を設け、湿気を排出する設計にする
✅ 天井(屋根)断熱をしっかり行い、温度差を少なくする
✅ 換気システムを適切に設置し、湿気がこもらないようにする
4. 配管結露
発生場所: 冷たい水が流れる給水管・排水管の表面
原因:
高温多湿の夏場に、冷たい水が流れる配管の表面で空気中の水分が結露する。
影響:
✔ 床下に水滴が落ち、カビやシロアリの原因になる
✔ 配管周辺の木材が湿気で腐る
対策:
✅ 断熱材付きの配管を使用する
✅ 床下の換気を適切に行い、湿気をこもらせない
✅ 給排水管の経路を考慮し、結露しにくい配置にする
結露を防ぐためにできること
結露は、室内と屋外の温度差や湿気が原因で発生します。
これを防ぐためには、気密・断熱・換気の3つのバランスをしっかり整えることが重要です。
グッドプラスでは、これらの問題を防ぐために、以下の対策を徹底しています。
✅ 高性能断熱材(グラスウール)で家全体を断熱
✅ 気密施工(気流止め)をしっかり行い、湿気の侵入を防ぐ
✅ 樹脂サッシ・トリプルガラスで表面結露を防止
✅ 24時間換気システム(ルフロ400)で湿気を排出
これらの工夫によって、結露の発生を防ぎ、家の寿命を延ばしながら快適な住まいを実現しています。
おわりに
結露は、ただの水滴ではなく、家の健康と寿命に大きな影響を与えます。
特に寒冷地では、適切な対策をしないと内部結露によって家が傷んでしまうことも…。
「結露しない家」ではなく、**「結露をさせない工夫がされた家」**を選ぶことが大切です。
家づくりを考えている方は、結露対策についてもしっかりチェックしてくださいね!
気になることがあれば、お気軽にご相談ください😊
平野克彦
一級建築士